今日は、Google広告の検索キャンペーンで、キーワード毎の検索語句のマッチタイプ別(完全一致、フレーズ一致、インテントマッチ)の数値を確認し、実際にコンバージョンの成果などに繋がっているか把握する方法をお伝えします。
※参考にしているスクリーンショットのアカウントはクライアント様から許可をいただいております。
検索キーワードの[検索語句のマッチタイプ]別の成果を確認する方法
キーワードの「検索語句のマッチタイプ」別の成果を確認する方法は、Google広告の分類機能を使います。
*Google広告ヘルプページでは表記が[分割]となっていますが、管理画面の[分類]で説明を続けます。
管理画面に入り、左メニューにある検索キーワードから>分類を選択します。
分類のメニューで「検索語句のマッチタイプ」を選択します。
ちなみに、検索キーワードのタブ以外では「検索語句のマッチタイプ」の項目は表示されません。
選択すると、あるキーワードの「検索語句のマッチタイプ」別の成果が確認できます。
(おさらい)マッチタイプとは?
完全一致・・・キーワードとまったく同じ意味または意図の検索が、広告の表示対象。
フレーズ一致・・・キーワードと同じ意味の内容を含む検索が、広告の表示対象。
インテントマッチ(旧名称.部分一致)・・・指定したキーワードに関連する内容の検索が、広告の表示対象。
となっており、完全一致は最も表示対象の範囲が限定的で、インテントマッチは最も表示対象が広範囲なものとなります。例えば、キーワードをインテントマッチで登録した場合、インテントマッチ、フレーズ一致、完全一致のすべてが広告の表示対象となります。フレーズ一致で登録した場合、フレーズ一致または完全一致が広告の表示対象となります。完全一致で登録した場合、完全一致のみとなります。
つまり、インテントマッチのキーワードの場合、より限定的な形(フレーズ一致や完全一致)で、検索語句と一致することがあります。
例えば、実際は異なりますが、今回例にあげているGoogle広告アカウントの目標はコンバージョン単価(CPA)5,000円だとします。
上記のスクリーンショットのキーワードだと、マッチタイプのインテントマッチでは費用を5,000円以上使用しているものの、コンバージョンには繋がっていないため、インテントマッチではなく、フレーズ一致、または、完全一致に表示対象を絞り込むことでコンバージョン単価が改善する可能性があると判断ができます。
※実際にどういった検索語句で費用を使用して成果が悪いのかを確認して、自社サービスと関係性の無い語句で流入をしているのであれば特定の語句のみ除外する。もしくは関係性があるにも関わらず成果に至っていないのであれば広告文を見直すことを視野に入れることも大切です。
まとめ
今迄は検索キーワード毎の[検索語句のマッチタイプ]を確認してもコンバージョンなどの成果の数値が確認できませんでしたが、いつしかアップデートが入り、コンバージョンも確認できるようになりました。これにより、キーワード毎に指定しているマッチタイプの成果が良いのか判断しやすくなったと思います。
しかし、マッチタイプのインテントマッチは、フレーズ一致や完全一致には無いシグナルを考慮した広告配信が可能です。安易にインテントマッチの成果が悪いからすぐ停止ではなく、どうして成果が悪いのか、良くすることはできないのかを考えた上で判断していくことが重要です。
ちなみに、Yahoo!広告(検索広告)には、今回のGoogle広告にある検索キーワードの[検索語句のマッチタイプ]になるものはまだありません(キーワード分析の幅が広がるので運用者としては早く欲しいですね)。
参考元:Google広告ヘルプ「検索語句レポートについて」
https://support.google.com/google-ads/answer/2472708?hl=ja
※ページ中段「検索語句のマッチタイプの決定方法」