【Google 広告】デマンドジェネレーションキャンペーンについて

今日は、Google広告がベータ版で提供開始したデマンドジェネレーションキャンペーン(Demand Gen campaigns)について紹介します。

目次

デマンドジェネレーションキャンペーンとは?

デマンドジェネレーションキャンペーンは、Googleの広告とコマースのブログで、2023年6月14日に発表されたGoogle広告の新しい広告プロダクトです。ちなみに、デマンドジェネレーションとは、日本語の直訳で”需要創出”という意味があります。

デマンドジェネレーションキャンペーンは、YouTubeショートを含むYouTube、Discovery、GmailといったGoogleが所有する配信面に、1つのキャンペーンで配信ができる新しいプロダクトとなっています。

現在も配信可能なファインドキャンペーンで、上記の配信面に配信することはできますが、それらに加えて、下記の配信面や機能も追加される予定です。

  • YouTubeショート、YouTubeインストリーム面が追加
  • 動画アセットが追加
  • 自動入札「クリック数の最大化」が設定可能
  • オーディエンス「類似セグメント」が設定可能
  • ブランド効果測定、検索数の増加、コンバージョンリフトなどの各測定とレポート

などの機能が追加される予定です。詳しくは下記の公式ヘルプページをご参照ください。

引用元:Google広告ヘルプ「ファインド広告を需要創出にアップグレードする準備をしましょう(Google翻訳)」

https://support.google.com/google-ads/answer/13859703

引用元:Google広告ヘルプ「デマンド ジェネレーション キャンペーンについて」

https://support.google.com/google-ads/answer/13695777?sjid=3818208485855508206-AP

また、Googleの広告とコマースのブログも読みたい方は下記もご参照ください。

引用元:「需要を促進するために AI を活用した新しい広告ソリューションを導入(Google翻訳)」

https://blog.google/products/ads-commerce/new-ai-powered-ads-to-drive-demand/

ベータ版にサインアップする

デマンドジェネレーションキャンペーンを利用するには、現在は下記のベータ版にサインアップする必要があります。

■ベータ版にサインアップする:Sign up for the Demand Gen Beta

ベータ版に登録されると、デマンドジェネレーションキャンペーンが作成できるようになります。また、アクティブな ファインドキャンペーンがある場合は、中断することなく自動的にデマンドジェネレーションキャンペーンにアップグレードがされて、すべての履歴データと学習内容は引き継がれるとのことです。

今後のスケジュール

現在はベータ版にサインアップすることで利用可能ですが、今後すべての広告アカウントで利用できる予定とのことです。下記は公式が発表しているスケジュールになります。

  • 2023年8月:ベータ版にサインアップが可能
  • 2023年10月:すべての広告主が利用可能。ファインド キャンペーンもアップグレードの対象。
  • 2024年始め:1月から3月にかけて、すべてのファインドキャンペーンがデマンドジェネレーションキャンペーンに自動的にアップグレード。

現時点の公式ヘルプページによると、2024年3月には現行のファインドキャンペーンは終了して、デマンドジェネレーションキャンペーンにアップグレードされる形となります。

まとめ・感想

現在、デマンドジェネレーションキャンペーンはベータ版の申請で利用可能で、まだフルローンチされていないため、先行者利益が得られやすい状態かと思います。ファインドキャンペーンでうまくいっているアカウントで更に成果拡大を追い求めたい場合は恩恵が受けやすいかもしれません。

また、追加されるYouTubeショート、YouTubeインストリーム面は、他のプロダクトである動画アクションキャンペーン(VAC)などで配信することはできますが、VACは主にコンバージョンを促進するために利用されています。

一方で、デマンドジェネレーションキャンペーンは、コンバージョンの促進の他にも、サイト訪問やアクション (サインアップやカートへの追加など) を促進する目的にも適しているようで、自動入札「クリック数の最大化」も追加されることから、どちらの目的でもパフォーマンス向上に繋がるものかと思います。

また更に公式ヘルプページでも、シンプルなコンバージョンイベント(「カートに追加」や「サイトのアクセス数」など)の促進を重視~とあり、商品購入や資料請求といった最終的なコンバージョンを獲得したいといった目的以外でも利用する価値はありそうです。

引用元:Google広告ヘルプ「デマンド ジェネレーション キャンペーンについて」

https://support.google.com/google-ads/answer/13695777?sjid=3818208485855508206-AP

ページ中段:コンバージョントラッキング

“「シンプルなコンバージョン イベント(「カートに追加」や「サイトのアクセス数」など)の促進を重視し、」”

そして、今後も視聴回数を最大化を促進する「Video View キャンペーン」という新しいプロダクトが控えているようで(詳細不明)、今回ご紹介したデマンドジェネレーションキャンペーン(ベータ版)も含めて、Googleがより一層YouTube動画に力を入れていくことが予想されるため、広告運用者としては今後の展開が楽しみです。

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